合成洗剤について教えてください。


合成洗剤の特徴

石鹸に比べ界面活性作用が安定しています。 合成洗剤は昭和3年ドイツで硬水だと性能が落ちてしまう石鹸の欠点を解決するために生まれました。
たとえば、石鹸を硬水の中に入れると、石鹸はカルシウム石鹸となってしまい、界面活性作用としての能力が格段に落ちてしまいますが、合成洗剤は水がどんな物でも海水であろうと、洗浄能力は確保されます。いつまでも一定の界面活性効果を示します。
また、石鹸よりも一般的にたん白質吸着性や、浸透性が優れ洗いあがりの見た目の差を生んでいます。

1.安全性について

◆急性毒性試験(誤摂取、誤使用時)
万が一誤って、洗剤などを体内に一度に相当量取り入られてしまった場合、化学物質の毒性の程度を測る手段です。化学物質を動物に一回投与した時、50%の動物が死にいたる数量を求めたものです。
LD50値(動物の半数を死亡させる事ができる投与量)で示されます。
界面活性剤の急性毒性は超毒性、強毒性、中等度、軽度、実際無毒、実際上無害の6つの分類の中では、中等度、軽度の毒性です。

◆長期毒性
長期毒性は少量をその動物の一生に近い長期にわたって投与した時の毒性を測るもので、慢性毒性ともいいます。界面活性剤の長期毒性試験の報告例は多いですが、低濃度のは影響なしとする報告が多いようです。 厚生省でも、長期毒性の試験結果より出される安全率がWHOの基準をはるかに超えているので一般の使用の条件下では安全性には問題はないとしています。

2.環境への影響について

合成洗剤が引き起こす環境への影響は主に水環境への影響です。

◆生分解性
生分解性とは自然の循環系の中で物質が微生物に作用によって二酸化炭素や、水にまで分解される現象をいいます。洗剤の成分の中でも有機成分の部分は微生物によって分解されて二酸化炭素になりますが、合成化学物質の部分は利用された後でも生分解されない(難分解性)のです。
界面活性剤の中でも一番生分解性が高いのは石鹸です。

◆富栄養化
湖、沼や河川、内湾などで水中の窒素やリン、カリ等が増加して、水棲生物にとっての栄養素を多く含むようになり、その水域の生物生産量が増大する現象の事を富栄養化といいます。
富栄養化は淡水域でアオコ、淡水赤潮、水の華など、海水域では赤潮が発生します。
最近はこの富栄養化の原因物質の有リンは改良されて、現在日本ではほぼ、完全に無リンの洗剤が普及しています。