アルミニウムは安全?


体内のアルミニウム
自然界でアルミニウムは酸素、珪素についで3番めに多い元素であり、人間は百万年以上も前からこれらの元素の調和の中で生きてきました。 人の体内には、約40mgのアルミニウムが存在すると言われており、濃度、量ともに最大値は肺臓にあります。 ついで骨、脳に多く存在しています。通常、食物や飲料水中の化合物やイオンとして経口接取されたアルミニウムは、 その大部分がそのまま排出され、ごく僅か腸から吸収されたアルミニウムは、腎臓により尿中に排泄することで、 ほとんど全量体内から排出され、体内のアルミニウムは平衡状態にあると考えられています。

食品中のアルミニウム
アルミニウムは地球上に多く存在しており、その中で育つ野菜や穀物にも、また、海産物や家畜にも 濃度の高低はあってもアルミニウムが含まれております。もちろん、飲料水中にも含まれています。毎日の飲食物の中のアルミニウム含有量は、例えば玄米100g中で0.12mg、菜っ葉類には1.2mg、根菜類には0.26mgが含まれています。肉類では種類や部位により異なりますが、平均して0.18mg、海産物では、魚に0.2mg、貝類には3.8mg、海藻では8.5mgとなっています。
このように、アルミニウムは私たちが昔から食べてきた多くの食物の中に含まれていますが、そのこと自体が問題になった事はありません。

毎日のアルミニウムの摂取
私たちは毎日、食物や水からいろいろな形でアルミニウムを摂取していることになります。これは、すでに紹介したように、 食物や水にはじめから含まれているものに加え、調理される段階で料理の中に混じるものも含まれます。1日のアルミニウムの摂取量については、食物の種類によって異なりますが、米国のFDAの報告では9~14mg、スウェーデンの食品局の報告では、約12mgとされています。食品に含まれる酸、アルカリ、食塩などが台所の調理用具に影響を与えやすい事は当然考えられます。すでに、調理によって調理によって食品中に入るアルミニウムについての文献をまとめたものが発表されていますが、これによりますと、 調査した食品のうち約半数が100g中に0.1mg以下で、約40%が1mg以下だったという結果が出ています。つまり酸性食品を長時間煮込んだものばかりを、極端に毎日多量に摂取することがない限りは、一般的な調理による溶出量はごくわずかです。

アルミニウム製鍋などの調理用具は安全
鍋とかやかんなどのアルミニウム製の調理用具に不安を抱かれている方がいるかも知れません。
アルミニウム製調理用具から料理中に入ってくるアルミニウムは、食べ物や飲み物から摂取する量に比べて、ごく僅かな量で、一日当たりの摂取総量の2%程度という調査結果があります。日本で最初に作られたアルミニウム製の調理用具は、飯盒や水筒で明治30年です。私たちが子供の頃に使用したことのある黄色の弁当箱もアルミニウムで作られており、100年近くもアルミニウム製品と接して生活してきているのです。
現在、世界のどの国においても医薬品あるいは公衆衛生上、アルミニウムの使用を規制していることは、全くありません。

アルミニウムは排泄されます
アルミニウムは、私たちの食べ物や飲み物と一緒に胃腸内に取り込まれます。
日常生活にアルミニウムが絶えず存在しているにもかかわらず、人体内の総アルミニウム量は、約40mgといわれています。 それは、大部分が糞便として排泄され、ごく僅か腸から吸収されたものも腎臓によって尿中に排泄され、ほとんど全量人体から取り除かれるからです。 人体内に取り込まれるアルミニウムの量が増えても、腎臓による排泄量が高まって体内のアルミニウムを正常なレベルに維持します。
つまり、経口摂取からは、アルミニウムの毒性は起きません。
普通の健康な人であれば、水、飲み物、食品、あるいは処方薬品でもアルミニウムの毒性の心配をしないで取り入れることができます。アルミニウム製の調理用具や包装材は、どのような場合でも調理したものに影響はなく、飲食物を口から摂取する限りは無害なので、調理時に使用を避ける必要はありません。